ホームネットワークの奨め

 3月から単身赴任で関東に来てから徐々にホームネットワークを整備してきた。基本はDLNAを使ってPC内の映像・写真・音楽をリビングで視聴できるようにできればいい。実家では、REGZAについているDLNA機能を使っていたが、あまりにも操作性が悪いのでほとんど使ってなかった。それもあり、こっちではDLNAクライアントとしての評価が非常に高いPS3を使うことにした。PS3はゲーム機というよりもAVプレイヤーとして位置づけたほうがいいと思う。ちょっと値段はかかるかもしれないが、XMB™(クロスメディアバー)の操作性は非常によく、REGZAの操作性を知っている人には感動的ですらあるだろう。
 PC(ノートPC)は、リビングの隣の部屋にあるインターネットに繋がっている無線LANルータの横に設置。リビングのTVは、有線LANを隣の部屋のルータまで引いてつなげることで、映像の転送もまったく問題なく視聴することができるようになった。ノートPC側にはDLNAサーバであるTversityを入れる。これは無償ソフトながら、非常に使い勝手がよい(無償ソフトの中で最強でしょう)。非力なマシンでも問題なく動作する。これに1TBのBuffaloの外付けHDDをつけ、そこにiTunesの音楽や家族の写真、購入しているアニメのDVDボックスのコンテンツをぶち込む。DVDの内容をすべてHDDに入れることで、特にDVDボックスのような複数の枚数に分かれているコンテンツを視聴するのは劇的に便利になる。
 ただ、今回のホームネットワークで一番苦労した点は、ノートPCのサスペンド設定だった。電気代のこともあるので、ノートPCの電源を常につけっぱなしにすることはしたくない。TVで見たいときに電源が入って、見なくなったらサスペンドしてくれるようになるのが理想だ。Windowsサスペンドを制御するソフトは無償で色々あるが、ネットワークパケット数やCPU負荷率・時間などを条件にして設定するものがほとんどで、最適な設定をすることがものすごく難しい。サスペンドして欲しいタイミングでもなかなかサスペンドしてくれないし。理想的には、PS3やTVのIPアドレスpingで調べて一定時間pingに失敗すると自動でサスペンドしてくれるようなソフトがいいのだが。ということで、Perlで自分でつくることにした。コード自体はそんなに難しくないので数時間で完成した。ただ、別の問題が発生。サスペンドはいいのだが、その後にレジュームで起こして使う場合はWOL(Wake On Lan)でPCを起こすことになるのだが、WOLで起こした場合なぜか数10分ぐらいで自動サスペンドしてしまう問題が発生した。これは、自分で使った自動サスペンドプログラムの仕業ではなく、他の何かが勝手にサスペンドを命令しているようだ。この調査に1日ぐらいかかったが、どうしてもわからず、結局、サスペンドを防止するソフトをつかうことで回避することにした。
 最終的に作ったプログラムは、まずTVとPS3の電源がついている場合(pingが通る場合)は、サスペンド防止プログラムを常駐させておき勝手にサスペンドされるのを防止。TVとPS3の電源が切れた場合(pingが通らなくなった場合)は、上記防止プログラムを停止(プロセスをKill)して、サスペンド命令をOSに発行しサスペンドするというものだ。できたプログラムは特に問題もなく非常に快適に動いてくれている。ちなみに、TV側からノートPCをWOLで起こす方法だが、PS3WebブラウザとルータのWOL機能を使っている。ルータもBuffelo製なのだが、これは、ネットワーク上の機器の一覧表示とそれへの制御命令(WOLの送信)などをWebブラウザ経由でできるようになっている。なので、PS3Webブラウザでルータの制御画面を表示し、ノートPC向けのWOL送信命令を選択することでノートPCを起動させることができる。
 以上、紆余曲折あったが現在は非常に快適なAV環境を手に入れることができた。

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